大工さんはよく「イーニッサン」という言葉を使います。
イーニッサン?私が初めてこの言葉を聞いた時、面白い響きにちょっと笑ったことを思い出します。
イーニッサンとは、軒天の下地の骨組や、天井の下地組、壁のボードの下地等に
使う30mm×40mmの角材で、インニッサンとも言われています。
由来には諸説あるようですが、イーニッサンはもともと1寸2分(36mm) × 1寸3分(39mm)の部材を使っていて
これをインニイッサンと呼んでいたのがイーニッサンになり、
今は30mm×40mmが主流になっていますが名残でイーニッサンと呼ばれているようです。
なぜ30mm×40mmの角材がよく使われるかというと、それぞれの建築現場に合わせて
組み合わせで30mm、40mm、60mm、70mm、80mmと厚みを変えることができるからです。
材料には一つひとつに役割と意味がありそれが皆様の大切なお住まいをしっかりと支えているのですね。