天井面に接して設けられている上部の収納を「天袋」というのに対して
床面に接して設けられている下部の収納を「地袋」といいます。
そして和室床の間の「地袋」前部分両脇壁に天板より少し高く出ているところを
「立足束(たたらづか)」といいます。
何故天板より高く出ているかというと、和室床の間の隣に「書院」がある間取りの家では
床の間と書院との間の境の納まりをよくするために付けられたようです。(現在書院のある家は少ないですが)
つまり「立足束」はその名残で、和室の空間をより美しく見せるためのものです。
また、地袋の天板を支える役目もしています。
只今、立川市にて床の間地袋上部を本棚にする造作工事をさせていただいております。
既存床の間の天板と立足束は無垢のケヤキで趣があるので加工後もそのまま生かして見えるよう施工することにしました。
本棚は二列になっており、前面はスライドするのでよりたくさんの書籍を収納することができます。
これから高さが変えられる可動式の棚板を設置していきます。
昔から受け継がれているものと使い勝手のよい今現在のものとが共存する素敵な空間に変わっていきます。
完成が楽しみです(*^-^*)